>>148 マクリーン氏の話は、自身もしくは、他の誰かの音が、いかに個性的であるかということを強調したいが為の、
たんなる修辞(誇張表現)でしょうから、特にこだわる必要はないとは思いますが。
ブンガクを解さない日本語ビギナーの方のために、いちおう解説しておきましょう。
「アルトという楽器は一番音が出しやすい楽器であるが、一番個性を付けにくい」
は事実に於いてはマチガイで。
トランペットほどじゃないけど、サックスはそんなに音が出しやすい楽器ではありません。
一方、音色に個性を持たせるのは、ギターほどではないにしても、息づかい+リードやマウスピースの
選択で、比較的容易。そこで、我曰く、一番音が出しやすくて、一番個性をつけにくい楽器はピアノ。
ところで、ピアノという楽器は、ハンマーで弦を叩いて音をだすという構造上、奏法によって
音質に変化をつけるのは不可能であり、演奏者に出来るのは音量のコントロールのみである、
というような話を、自信満々で主張する、ウルトラ馬鹿を某所でみたことがありますが。
おそらく、生まれて一度も楽器に触れたことのない人が、欠落した想像力を駆使して、
語ったのでありましょう。もちろん、ピアノでも、弾き方次第で音色に変化をつけることがで
きるのは、当たり前のはなし。それは、ギターの弦をはじく際に、加える力やスピードを変えれば、
音質が変わるのと同じ理屈で。さらに、何事に於いても量は質を変え得る。
いわんや「音量」は「音質」に直結するという、ものすごく当たり前の事実もあり。
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